BOSE  AW-1ジャンク品の修理
 

オークションにてラジオの受信やカセットの動作はするものの「音が出ない」というジャンク品を落札。

動作確認したところ出品者の言うとおり動作はし音が出ません。

数分電源を入れているとプチッと言う音がしました。ボリュームを上げるとラジオが聞こえました。

ただし、音はかなり低くボリューム最大で普通に聞こえる程度で左側はほとんど聞こえない状態です。

AUX入力に信号を入れるとほぼまともに聞こえました。

そんなことで電源ONからの立ち上がりが遅い。

ラジオ、カセットの音が低くバランスが悪いということで修理を開始しました。

 
 

分解

初めてでしたが普通のラジカセと違って分解は楽です。

修理箇所がわかっていてもばらすのが面倒だとあきらめたりしますが、メンテナンス性良好で喜ばしい限りです。

底のねじをはずすと下に電源とパワーアンプ一体になった基板がありました。

真ん中にはウーハーユニット,、上側には

ボリューム、トーンコントロール基板、チューナーコントロール基板、カセットデッキ部、プリアンプ(チューナー・カセット増幅制御部)という感じで組み込まれています。

 AW-1
 

電源部

たち上がりが悪いので、まず電源部を点検しました。写真左上の電解コンデンサの足が腐食気味ですがとくに問題はみつかりませんでした(手持ち交換パーツが無かったのでとりあえずパス)。

右下にパワーアンプ用ICがありました。AUX入力で音が出るのでたぶん正常と思われます。型式失念。

続いて多分不良と思われるプリアンプ部?基板をばらします。途中メモがわりに撮影しながら分解していきます。今回梱包されてきたダンボールを敷いて作業しましたが、その隅にばらしたねじを部分ごとに分けて刺しておきました。

こうすると紛失も防げそこにメモ書きもでき大変便利でした。お勧めです。

電源PA部

 

 

 

 ボリューム基板

プリアンプ?基板

 チューナー基板
 

交換作業

ばらした基板を目視でチェックすると、オペアンプLA6458S他が使われておりその周辺の1μ、2.2μ等の電解コンデンサのほとんどで足が腐食していました。

とりあえずラジオ部分の回路のみコンデンサを交換します。

年代物なので予防のため周囲の出来る限りのコンデンサを交換しました。(その数 21個)

これで仮組みしてチェックすると立ち上がりも早くなりラジオが正常に聞こえるようになりました。

カセットは相変わらず低いままです。

まあカセットは聴かないのでこれでもいいのですが精神衛生上良くないのでこちらも交換修理します。

(17個)

 

 

 
 不良の見本

 

これで全て動作良好となりました。

組み立てて動作確認したところカセットから異常に大きな回転音がします。

見ると交換したコンデンサがデッキに当たっていました。

コンデンサの頭を曲げて修正。

これで各部清掃しながら元に戻し修理完了しました。

 交換済み
  

試聴

音量は普通に聴くなら1/10ぐらいで充分です。

音を低くしても低音が出ているところはさすがBOSEです。

 オークション相場もジャンク品で1万円前後ぐらいのようでまだまだ安くはないので直って一安心です。

ちなみに交換部品は手持ちのものを使用しました。

ところで、基板に「A TYPE」と印刷してありました。

AW-1にも別タイプ、別バージョンがあるのでしょうか。

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